「満洲、新中国で
日本人として生きる」
 
   表紙
 


ー今回の出版に至る経緯について著者の弟さんである瀬戸謙介先生にお話しを伺いました。ー

 「去る平成十六年四月に長姉、戸城素子より昭和十八年から十年間に亘る満州における我家の歴史を書き綴った文章が送られてきました。これは、幼すぎて当時の記憶がない四女のり子と、満州で生れた末子の私に対して戦中戦後の混乱時期に父と母が中国大陸で一家八人を守りぬき、無事日本に引き揚げて来るまでをどうしても教えたいとの思いで書き綴ったものでした。
 私はそれを一読し、両親が日本人としての誇りをどんな混乱期においても失わず常に背筋をしっかりと伸ばして生きている姿を記憶の底から思い起こしました。そして、このような生き方をした日本人がいたことを多くの人に知ってもらうのはとても貴重な事だと思い至り、出版に踏み切りました。
 姉は元々身体が丈夫ではないのですが、出版を決めてから再度始めから書き直し、二年後にようやく出版にこぎつけることが出来ました。
  私は大学時代より武士道を研究しており、空手も武士道を理解する為の手段と認識しています。道場では定期的に武士道の勉強会を開いていますがそれは若者に日本人としての誇りを学んで欲しいと思っての事です。この本を読んだ時、私が今まで求めてきた道とは、まさに父健次郎が歩んできた道であり、母が示してきた道であり、無意識の内にその道を理想として修行していたのだと知らされた思いです。」        瀬戸謙介

 目次
 第1章 子供たちよ生き抜けよ
 第2章 避難、敗戦―蓮の花のごとく生きよ
 第3章 再び新京へ
 第4章 飢餓との闘い
 第5章 中国革命の中で
 第6章 帰国の時
 終章

   「満洲、新中国で日本人として生きる」
             著者 戸城素子  
               定価 2,520円
                  370頁
      

 

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