~「過激な性教育」えっ?教育現場でこんなことが!?~
瀬戸塾師範 瀬戸謙介 平成十五年に東京都日野市の都立七生(ななお)養護学校(現・都立七生特別支援学校)で避妊具を装着するための男性器の模型を使って性交の仕方を教えるなど、過激な性教育の問題を都議らが都議会で指摘し視察した。性器の付いた男女の人形やコンドームの装着を教えるための男性器の模型などの教材が明らかになり、都議は「常識では考えられない」「感覚が麻痺している」などと批判し、東京都教育委員会は視察に立ち会い、教材を没収した。 これに対し教員ら三十一人が性教育の内容を批判され精神的苦痛を受けた、教材を没収したのは不当等として都と都議の他この視察を報じた産経新聞を相手取り計約三千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が平成二十一年三月十二日、東京地裁であった。矢尾渉裁判長は都議の行動を「学校の性教育に介入し、教育の自主性を阻害した」として、教育基本法が定める「不当な支配」であると認定し、都議と都に計二百十万円の損害賠償を命じた。同校の教育内容を批判的に報じた産経新聞に対する訴えは棄却した。 過激な性教育が発覚したのは産経新聞の取材によってである。産経新聞の記事によると、『同校では平成八年ごろから一部教員らによって、性器を具体化した教材などで独自の性教育が始まった。同校の性教育をめぐる会合の会議録など校内文書によると、児童生徒は性教育を興味本位にとらえがちで、時や場所を踏まえずに性器の名称を口走ったり、性器をいじる、見せ合う、触り合う、といった行動が寮に広がり困るなどの苦情が保護者や学校に隣接した寮の職員から寄せられた。 特に、寮職員からは「女子生徒同士が裸で布団に入っていたのを見つけた」として当惑した例もある。なかには皆が集まった集会室でいきなり自慰行為を始めたので注意すると「学校で自慰行為は恥ずかしいことじゃないと教わったよ」と答えた男子生徒もいた。 「教わった内容を使い分けできない子供にどこまで必要なのか」と教育内容への疑問もあった。』と言った記事の内容であった。 これに対し学校側は「悪いとしかるのでは羞恥心をしっかりと育てることにはつながらない」「自分の体を触るのは自分の権利」「気持ちいいと思うのを大事なことと肯定的にとらえて(自分の体を触る)時間と場所を保障しましょう」などとなどと寮側を〝啓発″していた。 |
このように、過激な性教育を推進している連中は、「今までは性に関することは恥ずかしいことだと言って、正しい性教育を行なってこなかった。その結果、興味本位の歪んだ性に関する情報が巷に氾濫し、性病やエイズが若者の間に浸透している。正しいセックスの方法を教えることにより今までの間違った考えを是正することが出来る」と言っている。 本当にそうなのだろうか? 人前で言って良いことと悪いことの区別、やって良いことと悪いことの区別をしっかりとわきまえることを教えることこそが教育ではないだろうか。恥を知る、自分を律する、これは人間だけが持っている尊い感覚です。智恵を持ち、道具を生み出し地球上の全ての生物の頂点に立つ人間がもしこの感覚を無くし、本能のままに行動したのならばこの地球がどのようになってゆくのか想像がつくはずです。 |
一部の知識層は「今、性の低年齢化が進んでおり十六歳以下の子の妊娠が増えている。だから正しい性行為と避妊を教えなければいけない。」と言うが、むしろ子供に対しての性教育はただセックスに対する興味を助長するだけで決して正しい方向には向かわない。性教育など教える必要は無いと私は思っている。性を教える前に、きちんと人間としてのモラルを教えるべきだ。正しい道徳教育こそが歯止めの利かなくなった若者の心にブレーキを掛ける唯一の手段なのである。 この裁判で原告側が事実上勝訴しましたが、私はこの裁判には納得がいかない。このような教育が裁判によって承認されるような国には国としての未来はない。私には、最後には退廃し没落したあのローマ帝国とこれからの日本国とが重なって見えてしまう。 この裁判の結果に対する新聞各社の評価が割れている。判決を社説で取り上げたのは朝日、東京、読売、産経の4紙であり、見出しを並べてみただけでも意見は真っ二つに別れているのがよく分かる。前二社が判決支持、後二社が過激な性教育に異議を唱えている。 判決支持 「創意つぶす『不当な支配』」(朝日新聞、三月十四日) 「『不当支配』認定教育介入へ当然の判決」(東京新聞、三月十六日) 性教育に異議 「過激な授業は放置できない」(読売新聞、三月十六日) 「性教育 過激な内容正すのは当然」(産経新聞、三月十四日) |
行き過ぎた性教育は七生(ななお)養護学校だけではない。全国の小学校で行われている。(ここでは書けないもっと過激なことを教えている学校もあるという)その中心となって活動している人たちはジェンダーフリー思想を掲げ男女共同参画をうたっている人たちだ。もし子供が通っている学校にそのような先生がいたならば要注意、我が子にこのようなことを教え込まれたのではたまったものではない。 小中学校の性教育の実体をもっと詳しく知りたい人は桜井裕子著「性教育の暴走」扶桑社を読んでみて下さい。ビックリし、怒り心頭に達するような内容の性教育が現場でいかに行われているか実例をもって書かれています。以上 |