推薦図書
陽明学がわかる本
長尾剛 著 / 出版 PHP研究所
陽明学とは中国の王陽明(おうようめい)(明の時代, 1472年-1528年日本では室町後期の戦国時代、今から約500年前)が説いた学説、「知行合一」そして「致良知」等を核とする行動実践哲学です。孔子の教から生まれたのが儒教ですが、時代が経つにつれ形骸化し形式のみに拘り実生活に適用しなくなってしまいました。形骸化した儒教を戒め本来の孔子の教えを説いたのが王陽明です。
陽明学に関する本は沢山出ていますが難しく、一般的に理解しにくい本が多いなか、今回紹介した「陽明学がわかる本」は陽明学者として有名な大塩平八郎が語りべとなり王陽明から始まり日本の陽明学の流れなどを大変わかりやすく書いています。
武士道の精神は神道を柱とし仏教、儒教によって論理立てられ形作られてきました。特に陽明学によって武士道の精神はより一層高められたことは間違いありません。是非この本を読み陽明学を理解し、武士道の理解につなげて頂ければと思い推薦しました。